九州旅客鉄道株式会社(JR九州)は、全社横断で推進する「未来鉄道プロジェクト」の一環として、鉄道予約サイトの完了ページに購入完了ページを収益化するプロダクト「Rokt Thanks」を導入しました。
今回は、鉄道事業本部にてデジタル施策を推進する原田大輔氏に、導入の背景や決め手、導入後の成果、そして今後の展望についてお話を伺いました。
ーまずは自己紹介をお願いします。
JR九州 鉄道事業本部の原田大輔と申します。
現在は、デジタル技術を活用したきっぷの企画やアプリ開発、駅係員の業務負担軽減を目的とした取り組みなど、鉄道事業におけるDX施策を幅広く担当しています。
ー貴社の事業戦略について教えてください。
近年は人口減少や移動ニーズの多様化など、外部環境が大きく変化しています。JR九州では鉄道事業だけに依存しない安定的な収益モデルの構築が中長期的な経営課題となっています。鉄道予約の約3割がオンラインにシフトしている現在、とくにオンライン領域において自社チャネルをどう活用するかが模索されてきました。
そうした中で、単なる鉄道事業者にとどまらず、将来にわたって持続的に事業を運営していくために立ち上げたのが、全社横断型の「未来鉄道プロジェクト」です。
このプロジェクトでは、鉄道サービスの利便性向上と業務効率化を進めながら、「未来の稼ぎ方」をテーマに新たな収益モデルの創出にも取り組んでいます。Roktの導入も、その一環です。
ーRokt導入の背景を教えてください。
リテールメディアが世界的な潮流となる中で、「これは小売業だけでなく、鉄道業界にも応用できるのではないか」と感じたことがきっかけです。
現在、鉄道予約の約3割がオンラインにシフトしています。鉄道予約サイトの完了画面は、お客さまが予約を終えた直後のタイミングです。安心感とともに次の行動への関心も高まりやすい瞬間であり、このタイミングを活用できれば、新しい収益モデルにつながるのではないかと考えました。
Rokt Thanksであれば、お客さま一人ひとりに最適化されたオファーを自然な形で表示できる。ユーザー体験を損なわずに価値を最大化できる点に大きな魅力を感じました。

ーRokt導入の決め手は何でしたか。
まず、技術的なハードルが非常に低かったことです。タグを埋め込むだけで実装でき、大規模なシステム改修は不要でした。鉄道事業の基幹システムは慎重な対応が求められるため、この点は大きなポイントでした。
また、広告カテゴリを事前に選択できるため、ブランドを毀損しない運用が可能であることも決め手でした。JR九州は公共性の高い企業として、広告の内容には特に慎重になる必要があります。Roktは広告主の審査が厳格で、掲載可否をコントロールできるため、安心して導入できました。
ーRokt導入後の感想をお聞かせください。
率直に言って、「ほとんど手をかけずに想定以上の収益が得られるサービス」だと感じています。
2025年8月時点で、eCPMは6,500円以上、クリック率は6.5%以上と高いパフォーマンスを記録しています。特に出張や観光など目的意識の明確なお客さまとの相性が良く、順調な立ち上がりとなりました。
運用面でも、Roktの担当者の皆さんにお任せできる部分が多く、手離れが非常に良いと感じています。安心して任せられるパートナーです。
ー今後の展望について教えてください。
現在はPCブラウザ版の予約サイトに限定して導入していますが、今後はモバイルアプリへの展開も検討しています。アプリ経由の予約も多いため、実装できればさらなる収益拡大が見込めます。
また、九州ならではの観光商材や地域企業との連携など、Roktのプラットフォームを活用した新たな広告ビジネスの可能性も感じています。デジタルチャネルにおけるイノベーションを、Roktとの協業でさらに推進していきたいと考えています。
ーRokt導入を検討されている方へのメッセージをお願いします。
リテールメディアは小売企業だけのもの、と思われるかもしれません。しかし今回、鉄道業界においても十分に有効なソリューションであることを実感しました。
Roktは簡単に導入でき、運用負担も少なく、安心して任せることができます。新たな収益源の確立を検討されているのであれば、非常に有力な選択肢になるのではないでしょうか。
原田様、ありがとうございました。



